一眼カメラでの手ぶれはなぜ起こる?手ぶれ対策のまとめ

旅行に行って夕方や夜間、又は室内で撮った感動的なシーンを帰ってから見ると、
「あれっ!ぶれていて上手く写っていない〜」
とがっかりすることがありませんか。
私も夕方など、薄暗くなったときなどよほど注意しないとやってしまいます。
日中の明るい時の撮影では、よほどのことが無い限り手ぶれは起こりません。
手ぶれはなぜ起こるのでしょうか。
一眼レフカメラ上達のコツとして、手ぶれはなぜ起きるのかとその対策方法について紹介します。
手ぶれはなぜ起きる?シャッター速度が遅くなっているのに気付かない!?

一眼レフカメラで写真を撮るときは、どんな撮影モードにしていますか?
私は被写体の動きが速いときなどは、シャッター速度優先にしますが、特に動きを
気にしないときは絞り優先モードにして撮るときが多いです。
夕方薄暗くなってきたときや室内に入ったときなどは、F値を小さめにして絞りを開いていても、意外とシャッター速度が遅くなっているのに気が付かずにシャッターを切っている場合があります。
こんなときは、ぶれていて上手く写っていないことがが多いです。
自分はカメラを動かないようにしっかり固定しているつもりでも、シャッターを押すときにカメラが微妙に動くんですね。
反対に、昼間の明るいときやフラッシュ撮影では、シャッタースピードが自動的に早く設定されるため、もしカメラが微妙に動いたとしてもカメラの動きは画像には影響がありません。
でも、夜景や暗い室内での撮影、特に花火などを撮影する場合などは事情がかなり違ってきます。
適正露光のため、光を十分取り込む必要があり自動的にシャッター速度が遅くなります。
このため、シャッターが開いている間に撮影するカメラの位置がずれてしまうので写真が残像のようになってしまいます。
つまり、シャッター速度が遅いと手ぶれが起こりやすくなります。
シャッター速度を上げるためには、絞りを開く方向にしたり、ISO感度を上げるなど一眼カメラの設定を変える必要がでてきます。
シャッター速度を上げるために、どのような設定がいいのかを説明する前に、手ぶれしにくいシャッター速度は、レンズの焦点距離と関係があることを説明します。
それを知っていれば、どの位のシャッター速度が手ぶれが起こる限界なのかが分かりますので、手ぶれ対策を事前に取ることができるようになります。
手ぶれしないシャッター速度の目安

手ぶれ補正機能がついていない場合の、手ぶれしないシャッター速度の目安は、フルサイズで一般的に“1/焦点距離”と言われています。
例えば、
・広角レンズ(焦点距離28mm):1/30秒
・標準レンズ(焦点距離が50mm):1/50秒
・望遠レンズ(焦点距離200mm):1/200秒、
となり、やはり望遠レンズ側ほど手ぶれしやすいということができます。
でも、フルサイズでない場合この式に当てはめるには、焦点距離を35mm換算(*)する必要があり、APSーCの場合は1.5倍(キャノンは1.6倍)、マイクロフォーサーズの場合なら2倍にする必要があります。
例えば、APS-Cで50mmのレンズを使うときは、上記の式で求めた数値を1.5倍するので、手ぶれがしない限界は1/75秒となります。
なお、フルサイズとはフルサイズセンサー(標準36.0mm×24.0mm)という大きなイメージサンサーを搭載している一眼カメラのことです。
一眼カメラのエントリーモデルに使用されているイメージセンサーは、APS-Cと呼ばれるもので、センサーサイズは、22.4mm×15.0mm。
マイクロフォーサーズのセンサーサイズは、17.3mm×13.0mmです。
*35mm換算とはカメラのセンサーサイズで画角が異なるため、35mm判のフルサイズを基準に統一した画角が「35mm換算」又は「フルサイズ換算」と呼ばれるものです。
以上より、被写体のシャッター速度が以上説明したようなシャッター速度よる遅くなる場合はISO感度を上げるなどの手ぶれ対策を取る必要があります。
ズームの望遠側、望遠レンズでの撮影で手ぶれが起こりやすい
写真を撮る場合は、昔から
「望遠が手ぶれが起こりやすく、広角は手ぶれが起こりにくい」
とされています。
これは、望遠レンズを使ったときはモニター画面を見ていると、画面が揺れてみえるので手ぶれが起きていることが確認できます。
このような時は、手ぶれ写真になるので対策が必要です。
望遠側は被写体が大きく写るので、手ぶれも大きくなります。
このことは、望遠側は焦点距離が長いということなので、手ぶれが起きにくいシャッター速度の目安の式
「1/焦点距離」(単位:秒)
でも分かります。
カメラの手ぶれ対策まとめ
写真を撮るときの手ぶれは、シャッターが開いている間にカメラの位置が動いてしまうことが原因ですので、手ぶれを防ぐにはこれらの原因をつぶしていく必要があります。
手ぶれ対策には、大きくいうとカメラが動かないようにしっかり固定する方法と別の機能を利用してシャッター速度を上げる方法があります。
これらの方法はいくつかありますが、どんな被写体を撮影するのか、また持ち合わせの機材に応じて最適な方法を採用することなります。
手ぶれ対策をいくつか挙げてみました。
<カメラをしっかり固定する方法>
カメラは両手で持つ

コンデジの場合はまだしも、重い一眼レフを片手で撮るには無理があります。
両手でカメラをしっかり構え 、できるだけ脇をしめてカメラをしっかり固定します。
慣れてくると、これだけでもずいぶん違います。
★カメラのか構え方については、こちらの記事も参考になります。
三脚や一脚を使う
撮りたいものを逃さず素早く撮るといった機動性には欠けますが、手振れをなくす確実な方法は、三脚を使うことです。
三脚を使用すれば確実に固定されるので、手ぶれの失敗はほとんどなくなります。
写すシーンにもよりますが、花火や夜景を撮る場合や望遠レンズを使うときなどは三脚を使用しないとほとんど上手く撮れません。
一脚は三脚が広げられないような場所や、移動しながらの撮影に向いており、上下ぶれが大幅に軽減できます。
身近な机やいす、小ぶりな建造物などの上にカメラを置く
撮影するとき身近にカメラを置くことができる机やいす、戸外では橋の欄干や門柱などがあれば、三脚の代わりになります。
<シャッター速度を上げる方法>
ISO感度を上げる
シャッター速度を上げるための方法の一つとして、ISO感度を上げる方法があります。
デジカメの場合はISO感度とは、イメージセンサーに当たった光を電気信号に変える際にどの程度増幅するかを示す値です。
ISO感度を2倍にすると、増幅する電気信号が2倍になりますので、光の量が半分でも適正露出が得られます。
なので、ISO感度をISO200からISO400に上げると、絞り(F値)を変えなくても2倍速いシャッター速度で写真を撮ることができます。
暗い室内や夜間の撮影などで、シャッター速度が遅くなり「これじゃ、手持ちで写りそうもない」と感じたら、ISO感度を上げていくとシャッター速度が上がりますので手ぶれしない目安のシャッター速度以上に設定します。
ISO感度は、一段毎にISO100、400、800、1600、3200 と変更できますが、機種によっては1/3段毎にISO100、125、160、200、250、…に細かく設定できるものもあります。めならISO1600程度まで上げてみます。
ISO感度はそのカメラでの設定上限まで上げることができますが、上げ過ぎると画質が荒くなるのでギりギリの設定のほうがよいと思います。
絞りを開く
遠くまでピントを合わせたいという意図がなければ、絞りを開いていくことでもシャッター速度を上げることもできます。
絞りを一番大きく開いても、望みのシャッター速度が得られない場合は、ISO感度を上げるなど別の方法をとるしかありません。
絞りを開く方法は風景写真や建物の写真を撮る場合、ピントが合った周辺以外はボケて写るのでおすすめしません。
背景がボケても大丈夫な写真やポートレート写真などには向いています。
ストロボを強制発光する

室内での人物撮影や屋外でも比較的近距離の被写体を撮影する場合は、ストロボを使用するとシャッター速度が上がりますので手ぶれを防ぐことができます。
夕暮れや夜間での風景撮影や建物などの撮影は被写体が遠く、ストロボの光が届かないため撮影には向きません。
手ぶれ補正機能をON
カメラによっては手ぶれを軽減してくれる機能がついたものがあり、この補正機能をONにすることでも手ぶれが抑制されます。
この機能は手ぶれを防ぐ機能ではなく“起こった手ぶれを小さくする機能”ということですので、限界があります。
手ぶれ補正機能がついていると、手ぶれしない目安のシャッター速度が更に遅くなってもいいということになります。
もし、手ぶれ補正の機能がついている場合はどのくらいの補正効果があるのかは、使いこなしていく上で体得していくといいと思います。
以上のように手ぶれを防ぐ方法はいろいろあります。
その対処法は撮影シーンによって異なりますので、そのシーンに最適な方法を取ることによって、しっかりと軽減することができます。
手ぶれの原因と対処法をチェックし、写真をもっと上達していきましょう。
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